高齢者の一人暮らしは荷物整理が肝!

日本は世界の中でも特に高齢化が進んでいる国です。 当然、一人暮らしのお年寄りもたくさんいらっしゃいます。 最近では、子どもと同居せずにずっと一人暮らしをする人も多いですし、長年住んだ家を売って、より便利な都会で一人暮らしをスタートさせる、という人も少なくありません。(地方よりも、都会の方が生活の便が良く体への負担が少ないそうです) ただ、高齢者の引越しをする場合には、大変なことがあります。 その一つが、「荷物の整理」です。 引越しを機に不用品の処分をする人は多いですが、この不用品の量というのは、年齢を重ねるほどに増えていくものです。 長い年月をかけて少しずつ「これだけは捨てられない」というものが増えていくんですね。 また、高齢者の方が、モノを大切にする人が多いので、物持ちが良いんです。 でも、たとえば「持ち家を売って単身向けのマンションに引越しする」というような場合は、今ある荷物をそのまま持って行くわけにはいきません。 一戸建てに入っていた荷物は、どう頑張っても単身向けのマンションには入りきらないのです。 そこで必要となるのが、荷物整理です。 長年かけて集めてきたものを手放すのは大変なことですが、もし高齢の親御さんが引越しをする、というような場合にはぜひ手伝ってあげましょう。 ただ、子どもから見ればただのガラクタに見えるようなこまごまとしたものについては後回しで良いと思います。とりあえずは新居に荷物が入れば良いのですから、まず手を付けるべきなのは家具や電化製品などの大きなものです。 重厚で大きなタンスなどは処分できないか聞いてみましょう。そして、それらを手放すならその中に入っている衣類なども、ある程度処分してもらいます。 また、食器類も手放しやすいものです。一人暮らしで、たまに子どもや孫が訪ねてくるという程度であればあまりたくさんの食器は必要ありませんし、普段使わないような食器や一度も使ったことがなさそうなものに関しては処分してもらうようにすると良いでしょう。 荷物が多すぎる場合は、単純に新居に入りきらないという問題もありますが、万が一地震が起こった場合にはモノが崩れてきて危険です。また、モノが溢れて家の中が狭くなるとそれだけで歩きづらくなりますし、高齢になると転倒による骨折も増えますから、安全に暮らせるように荷物整理をする必要があるでしょう。 大切なものを手放すのは大変だと思いますが、思い出の品などは写真を撮ってアルバムを作ってあげるなどして、荷物の整理を手伝ってあげると良いのではないでしょうか。

はじめての一人暮らし