都市ガスとプロパンの違いは?ガスの種類を理解しよう
ガスには、2つの種類があることをご存じでしょうか?
一つは都市ガス、もう一つはプロパンガスです。プロパンガスはLPガスとも呼ばれています。
不動産の情報を見ていると、ガスの欄には「都市ガス」や「LP」などと書かれているものです。よく知らないと見過ごしがちな部分ですが、実はとても重要です。
■都市ガスとプロパンガスの違い
◎ガスの引き方の違い
都市ガスというのは、ガス管を通じて家の中にガスが供給されています。それに対して、プロパンガスの場合は自宅の敷地内にガスボンベを設置し、そのガスボンベからガスを引くという方法をとっています。
ガスボンベのガスは当然消耗するため、定期的に業者が取り換えにくることになります。
◎ガスの成分の違い
プロパンガスは、プロパンが主成分となります。LPガスというのはプロパンの他に、ブタンを主成分にしているものもあります。
一方都市ガスの場合は、メタンが主成分となっています。
さらに都市ガスは、原料や製造法などによって細かく分類があり、「13A」「L1」などさまざまな種類があります。
◎料金の違い
都市ガスは「公共料金」なので、ある程度料金が決まっています。
一方プロパンガスの場合は自由料金なので業者が自由に料金を決めることができます。そのため一般的にはプロパンガスの方が都市ガスよりも高く、場合によっては都市ガスの2倍3倍もの料金がかかる業者もあります。
■ガスの種類によって使える器具が変わる
都市ガス用のガスコンロを、プロパンガスに使うことはできません。
つまり、都市ガスの物件からプロパンガスの物件に引越しするような場合はガス器具をすべて買い替えなければならないのです。また、都市ガスの場合は種類がいくつかに分かれていますから、それぞれの種類に適した器具を買う必要があります。
■料金を考えた上でお部屋探しを
引越しを考えている場合は、ガス料金も考えておく方が良いでしょう。
都市ガスの場合はさほど高くなりませんが、プロパンガスの物件の場合は今よりもガス代がかなり高くなってしまう可能性があります。
つまり、いくら家賃が安い物件を選んだとしても、ガス代が高くついて支出が増えてしまう、ということもあるのです。ガスの種類が変わればガス器具の買い替えも必要になってきます。ガスコンロのほか、ガスヒーターなどのガス器具も買いかえるとなると出費も増えますので、お部屋探しの際にはしっかりチェックしておいてください。
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